kisstomorrowgoodbyeの日記

お酒とレコード

グッド・ボーイの彼

大学生の頃、地元駅前の映画館でバイトしてた時の話。夏休みシーズンに新人君が2名入ってきた。一人はジャニーズに居てもおかしくないなと思えるほどの超イケメン、もう一人は野村義男さん似でコリまたジャニーズ。彼らを含め社員さん3名+アルバイト7名程度で閉館後は決まってスタッフルームで酒盛りするアットホームな職場だったように記憶している。

 

その頃からあれだけ高校時代に買ってた服や靴は皆無、偶然にも音楽に拘りのある社員が揃っていて給料の殆どはレコードに費やした。なんせロビーから丸見えの事務所壁にルースターズのレコードジャケット、同じくショーケースにはSEX PISTOLS勝手にしやがれ、CLASHのロンドンコーリングのLPを展示していた。いちおう非売品ではあったがお客様からの問い合わせは一切なく、逆にガンダムマニアの支配人が展示していた模型は評判で年に1度劇場内でどのモデルが良いか何体か展示し、最も投票数の多かった模型に投票した方を抽選で鑑賞券無料チケットをプレゼントする企画もやっていた。

 

本当に自由な環境だったし自身もスタッフの休憩室の壁に好きなレコードジャケットをからコピーしたのを10枚近く張り付けていた。今となってはRADIO BIRDMANのファーストアルバム以外思い出せない。因みに音楽熱心な社員さんは先に挙げたルースターズやパンク好きで元々原宿の古着屋で働いていた人、今でも仲良しで10つ年上だけど唯一年長者に敬語使わない。あとは残念ながら数年前訃報が届いた映写室専門のROLLING STONESマニアの人。寡黙な方で近寄りがたかったがアイドルタイムに事務所でレコードコレクターズを読んでいたら唐突に声を掛けられレコードの話が一気に加速、ロバート・ジョンソンの話もした。

 

そんな味のある劇場はシネコンの台頭による打撃を被り10年程前静かに閉館。

従業員は勤務時間外の鑑賞は無料だったから、当時同い年の女性スタッフと一緒にタイタニック観ました。恋心はなかったんだろう、名前思い出せないし。

 

でも3年ほど在籍した中で1度恋をした事がある。浪人時代だから働き始めてすぐな筈。服飾の専門学校に通う女性で前髪パッツンなサブカル系。最初下北系と記そうと思ったが今や遮断機の無くなった風景や移りゆく街のイメージとそぐわないかなと。で、その子が仕事の日裏口から出てくるのを待っていた。お付き合いしましょうと伝えたくてモジモジ。結局告白できなかった、他の先輩スタッフと出てきてタイミングが違ったと思った。

 

本気で好きならそんなの関係ないのかもしれない、いや誰にも失礼のないように事を運ぶべきだ等様々な見解はあると思います。思い出したら書くスタイルで。

ということで一番最初に話題に挙げた野村義男さん似のバイト君は劇場のお金を100マン程着服し当然解雇。チケット発券がそれこそラーメン屋みたいな券売機だったんです。両替の金種が不足し機械を開けた際にヤってた模様。お金合わず不審に思った後から付けた小型カメラで発覚したそう。弁護士巻き込んで面倒だったらしいので一旦レコードを挟みます。

 

 

 

DOGS / CHARLIE WAS A GOOD BOY 7"

 

フランスのロックンロールパンクバンド1STシングル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年取ったな

Kiss Tmorrow Goodbye